地震で揺れる前に緊急地震速報が入ってきます。
どうして、事前に地震が起こることを知ることができるのでしょうか?
ここでは、緊急地震速報の仕組みなどについてご紹介します。
緊急地震速報の仕組み
なぜ緊急地震速報は揺れる前に出せるのでしょうか?地震が発生すると、地震波が地球内部を伝わり、さまざまな場所が揺れます。
地震波が最初に発生したところを震源と言います。
震源から伝わってくる地震波には、P波とS波があります。
地表付近を伝わる速さは異なります。
P波とS波は速さが違う
- P波・・・5~7km/s
- S波・・・3~4km/s
地震が発生すると、最初に小さい揺れであるP波がやって来ます。
最初の小さな揺れは初期微動と呼ばれています。
その後、大きな揺れのS波がやって来るのです。
大きな揺れは主要動と呼ばれています。
地震計が最初のP波を観測すれば、その後大きな揺れが来ることを警告することができます。
これを利用したのが緊急地震速報です。
ただし、震源と地震計が近いと、P波とS波がほぼ同時に来てしまうので警告を出すことができません。
(出典:気象庁ホームページより)
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緊急地震速報の震度設定は?
緊急地震速報の本格運用は2007年10月からスタートしました。緊急地震速報は、どれくらいの大きさの震度に設定されているのでしょうか?
2つ以上の観測点で地震が観測され、最大震度5弱以上が予想される場合に発表されます。
1つの観測点で地震が観測されても緊急地震速報は出ません。
それには理由があります。
1つだと、落雷などで誤作動するおそれがあるので、必ず2つ以上となっています。
多くの人の命や生活などに直結するだけに、誤作動は可能な限りなくしたいということのようです。