年々水害の危険性が高まっています。
台風の大型化や局地的な集中豪雨が増えているためです。
台風が接近したり、大雨が降った場合には、どのような災害が発生するのでしょうか?
ここでは、台風・大雨による災害の種類と備えについてご紹介します。
河川では洪水が発生!備えは?
大雨が降ると、河川が増水して堤防が決壊するおそれがあります。最悪は、大規模な洪水が発生します。
河川が氾濫すると、広範囲に渡って浸水します。
浸水することで、けが人や死人が出たり、建物が流されたりします。
溜まった水はすぐには引かず、2週間以上水に浸かったままになることもあります。
浸水の被害に遭った建物に住めるようになるまでには、長い時間を要します。
建物以外にも、交通機関や電気・水道といったライフラインにも大きな影響をもたらします。
復旧するまでは不便な生活を送らなければなりません。
では、洪水にはどのように備えればよいのでしょうか?
もっとも重要なのは、常に最新の情報を入手することです。
台風や大雨の状況を把握しておきます。
それ加えて、自治体による避難情報の有無などもチェックします。
必要があれば、避難指示がなくても避難します。
住んでいる場所によって危険度は異なるので、身の危険を感じればすぐに避難することが重要です。
避難ができない状況なら、2階に上がるなど少しでも高い場所へ移動します。
河川が増水すれば、河川の状況を確認しに行く人がいます。
非常に危険です。
絶対に河川には近づかないようにします。
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内陸部でも内水氾濫が発生!備えは?
大雨が降ると、内水氾濫が発生するおそれがあります。内水氾濫とは、河川の増水により、河川に水を流すことができず下水が溢れてしまうことです。
溢れた水は街に流れ出し、街が冠水してしまいます。
海抜の低い場所は、特に注意が必要です。
では、洪内水氾濫にはどのように備えればよいのでしょうか?
大雨などに関する注意報や警報に注意が必要です。
もちろん、河川や海には近づかないようにします。
浸水が始まってしまった場合は、自宅の2階など高い場所に移動します。
どうしても冠水した道路を歩いて避難しないといけない場合は、マンホールや側溝には注意しないといけません。
水圧でフタなどが外れていることがあるためです。
穴に落ちれば大変なことになります。
できる限り、道路の真ん中を歩き、棒などで前方を確認しながら進むようにします。
海では高潮が発生!備えは?
台風や大雨の時は、高潮にも注意が必要です。高潮という言葉はよく耳にします。
しかし、あまりよくわからないという人もいると思います。
台風や低気圧の関係で、高波やうねりが発生します。
それによって、海面が異常に高くなります。
これが高潮です。
海面が高くなるので、広範囲に浸水害をもたらすおそれがあります。
では、高潮にはどのように備えればよいのでしょうか?
高潮に対しては、注意報や警報が出ることになっています。
そのため、注意報や警報が出ていないかのチェックをまめに行うようにします。
出れば、その指示に従います。
注意報や警報が出ていなくても、高潮のおそれがある場合は沿岸部には行かないようにします。
山では土砂災害が発生!備えは?
台風や大雨が降ると、土砂災害が発生するリスクが高まります。特に、夜中の大雨には注意が必要です。
眠っている時は危険が迫っていることに気づきにくいためです。
避難が遅れると、土砂災害に巻き込まれて命を落としてしまうこともあります。
次のような現象が生じれば、土砂災害が発生する可能性が炊くなります。
- 崖にひびが入る
- 崖から水が吹き出してくる
- 崖から小石が転がり落ちてくる
- ゴーという異音が聞こえてくる
では、土砂災害にはどのように備えればよいのでしょうか?
ハザードマップで、自分の住んでいる場所が土砂災害警戒区域または特別警戒区域になっているのかを確認しておきます。
該当するのであれば、台風や大雨には特に注意しなければなりません。
避難情報を確認し、避難指示があればすぐに避難を開始します。
気象情報により危険だと判断すれば、避難指示が出る前であっても避難します。
周囲にも危険を知らせると、たくさんの人の命が助かることにつながります。
また、台風や大雨が降れば、山には近づかないようにします。
台風が来ると暴風が発生!備えは?
台風が来ると、大雨だけでなく、暴風を伴うことが多いです。ここ数年、台風が大型化し、風速30m以上の風が吹き荒れることが珍しくなくなってきました。
風速が40mを超えると、建物や電柱が損壊します。
人は立っておられず、吹き飛ばされてしまいます。
最悪、命を落としてしまうこともあります。
では、暴風にはどのように備えればよいのでしょうか?
まずは、注意報や警報を確認します。
風が強くなりそうだと思えば、外出は控えます。
これが最大の備えです。
しかし、自宅にいても安全だとは限りません。
窓ガラスが割れて飛び散ることがあります。
万が一に備えて、雨戸やカーテンを閉めておきます。