テレビで天気予報を見ていると、よく使われている用語があることに気づきます。
その中に「時々」「一時」「のち」があります。
これらは厳密に使い分けられています。
ここでは、「時々」「一時」「のち」の意味の違いについてご紹介します。
「時々」と「一時」の違い
天気予報において「時々」「一時」を使い分けるのは、それぞれの用語には別の意味があるためです。どの用語が使われるかによって、天気予報の内容自体が変わってくるのです。
内容とは、具体的には時間を指します。
時間の長さが使う用語で異なります。
どの用語が使われているかでどのくらいの時間晴れるのか、雨が降るのかなどがわかります。
「のち」については、「時々」と「一時」とは少し意味合いが異なります。
それぞれの用語の意味をみてきます。
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天気予報における「時々」の意味は?
天気予報における「時々」の意味についてご紹介します。「時々」は、現象が断続的に起こり、かつ合計時間が予報期間の1/2未満である場合に使われます。
これだけでは意味がわかりにくいので、具体的に解説します。
くもり時々雨という予報の場合、断続的な短時間の雨が何回か降るという意味です。
雨と雨の間隔が約1時間以上空いていないといけません。
つまり、次の雨が降るまで雨が止んでいる時間が約1時間以上あるということです。
雨が連続して降ってはいけません。
しかも、雨が降っている合計時間が1/2(12時間)未満であるという条件を満たしている必要があります。
天気予報における「一時」の意味は?
天気予報における「一時」の意味についてご紹介します。「一時」は、現象が連続して起こり、かつ合計時間が予報期間の1/4未満である場合に使われます。
こちらも具体例を挙げて解説します。
くもり一時雨という予報の場合、連続した1/4(6時間)未満の雨が降るという意味です。
連続には、切れ間(止んでいる時間)が約1時間未満のものを含みます。
「一時」と「時々」とでは、雨が降る量が異なります。
「時々」と比べると、「一時」の方が雨が降る時間は短いです。
天気予報における「のち」の意味は?
天気予報における「のち」の意味についてご紹介します。「のち」は、現象が変化する場合に使われます。
時間の長さは関係ありません。
その日の前と後で天気が変化すればOKです。
具体例を挙げて解説します。
くもりのち雨という予報の場合、前半がくもりで後半は雨が降るという意味です。
くもりの途中で雨が降るのではなく、くもりの後ずっと雨が降ります。