年々、大雨が降る頻度が増えています。
しかも、その降り方は尋常ではなく、災害レベルに達することもあります。
ここでは、ゲリラ豪雨とその原因などについてご紹介します。
ゲリラ豪雨とは
ゲリラ豪雨とは、局地的大雨のことです。局地的大雨とは、文字どおり狭い範囲に降る激しい雨を指しています。
気象庁は、“急に強く降り、数十分の短時間に狭い範囲に数十mm程度の雨量をもたらす雨”と定義しています。
ゲリラという名称が付いているのは、どこで発生するか予測することが難しいためです。
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ゲリラ豪雨の原因は?
ゲリラ豪雨は夏に多いです。典型的な例として、夕立を挙げることができます。
夏は地表が高温となり、空気が湿っているため、大気の状態が不安定になりやすいです。
上空に冷たい空気が流れ込んだり、前線があると、積乱雲が発達しやすくなります。
積乱雲は大粒の激しい雨を降らせます。
しばしば雷や竜巻などを伴います。
このような意味においては非常に危険な雲です。
積乱雲は、10~15Kmと非常に背が高いですが、横の広がりは数Km~十数Kmぐらいしかありません。
積乱雲は1つだけでなく、同時にいくつも発生します。
次から次へと積乱雲がやって来ることにより、短時間で大量の雨をもたらします。
1つの積乱雲だけなら、そこまでの大雨にはなりません。
それは、積乱雲は通常30分から1時間ほどで消滅してしまうためです。
ヒートアイランドとは!その原因は?
ヒートアイランドがゲリラ豪雨の一因になっています。ヒートアイランドによって、積乱雲が発生しやすくなるためです。
では、ヒートアイランドとは何なのでしょうか?
郊外のように地面が土であれば、水分が蒸発して気温の上昇を緩和する作用が働きます。
しかし、都市部ではコンクリートやアスファルトで覆われているため、そのような作用は期待できません。
さらに、冷暖房の室外機や車の廃熱などで、熱をため込みやすくなっています。
その結果、都市部では郊外よりも気温が高くなります。
このような現象をヒートアイランドと言います。