天気予報では、前線という言葉がたびたび登場します。
実は、前線に関してはわかっていそうでわかっていないという人が多いです。
ここでは、前線の意味や種類などについてご紹介します。
前線とは!意味や種類は?
前線とは、寒気(冷たい空気)と暖気(暖かい空気)の境目のことです。この境目で雨雲が発生しやすく、天気や気温が変化します。
前線には、全部で4種類あります。
- 温暖前線
- 寒冷前線
- 閉塞前線
- 停滞前線
それぞれの特徴をここからみていきます。
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温暖前線とは!特徴は?
温暖前線とは、寒気より暖気の方が優勢な時に、寒気の上を暖気が這い上がってできる前線です。温暖前線が通過すると、気温と湿度は上がっていき、気圧は下がっていきます。
温暖前線面の傾斜は緩やかになっており、前線から約300km以内で雨が連続して降ります。
1000Km以上離れた上空には巻雲が見られます。
寒冷前線とは!特徴は?
寒冷前線とは、暖気より寒気の方が優勢な時に、寒気が暖気の下に潜り込んでできる前線です。雨雲が発生しやすいです。
寒冷前線が通過すると、気圧は上がっていき、気温と湿度は下がっていきます。
寒冷前線面の傾斜は急になっており、前線から約70Km以内で短時間で断続的な強い雨が降ります。
風向きが急変したり、雷や雹、突風などを伴うことがあります。
前線が通過すると、天気は回復します。
停滞前線とは!特徴は?
停滞前線とは、暖気と寒気の勢力がほぼ等しい時にできるあまり動かない前線です。乱層雲や積乱雲が発生し、長い雨をもたらします。
停滞前線はどの季節にもできます。
代表的なものとして、梅雨前線と秋雨前線を挙げることができます。
閉塞前線とは!特徴は?
閉塞前線とは、寒冷前線が温暖前線に追いついた時にできる前線です。低気圧が発達して最盛期を迎えた状態です。
温暖前線と寒冷前線の交わった地点には積乱雲が発生しやすいです。
そのため、その周辺では強い雨が降ります。