日本は火山の多い国です。
火山には、温泉や地熱発電などのメリットがあります。
しかし、火山には噴火により大きな災害をもたらすというデメリットもあります。
ここでは、噴火の仕組みや溶岩流、火砕流についてご紹介します。
噴火とは?噴火の仕組みは?
地下の岩石が溶けたものをマグマと言います。一般的に、マグマはマントル上部の岩石が溶けて発生します。
マグマは周りの岩石よりも密度が小さいので、浮力によって上昇してきます。
地下数kmまで上昇してきたマグマは、地殻中にたまります。
これをマグマだまりと言います。
マグマには、水蒸気などの揮発性成分が含まれています。
これがマグマだまりの上部に集まり、揮発性成分の圧力が内部で高まると噴火を起こします。
火山の噴火によって、火口から火山噴出物が出てきます。
火山噴出物には、次の3つのものがあります。
- 溶岩・・・マグマが地表に出てきたもの
- 火山ガス・・・水蒸気が主成分で二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などが含まれる
- 火山砕屑物・・・マグマや山の一部が飛散したもの
火山砕屑物には、具体的に火山灰や火山礫、火山岩塊、火山弾、軽石などがあります。
火山灰・火山礫・火山岩塊については、大きさで区分されたものです。
火山灰は直径2mm以下のものを指します。
火山礫・火山岩塊はそれよりも大きいです。
火山礫は2~64mmのもの、火山岩塊は64mm以上のものです。
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溶岩流とは?速度は?
溶岩が火口から流れていくことがあります。これを溶岩流と言います。
溶岩流が流れる速度は比較的遅いです。
溶岩とは、マグマが地表に噴出したものです。
溶岩は高温なので非常に危険です。
火砕流とは?速度は?
爆発的噴火によって、火山ガスが火山灰などの火山砕屑物と共に流れていくことがあります。これを火砕流と言います。
火砕流は、溶岩流と違って時速100km以上という高速で流れていきます。
そのため、火砕流から逃れるのは難しいです。
火山災害においては、事前にハザードマップで被害の予想範囲を確認しておくことが重要です。
それに基づいて、避難の方法やルートなどを検討しておくとよいです。